新型コロナウイルスに対する免疫と栄養について

免疫力

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新型コロナウイルスに対する免疫と栄養について

新型コロナウイルス(COVID-19)に対して、国際栄養士連盟から新型コロナウイルスへの栄養士としての対応に関するいくつかの国際的な情報提供があり、ヨーロッパ栄養士連盟からイギリス栄養士会の報告が紹介されました。

Q&A方式でとても分かりやすかったのでご紹介します。

Q1.食事療法によって免疫システムを強化できるのか?
A.食事を通じて新型コロナウイルスに対する免疫システムを特別に増強することはできず、特定の食品やサプリメントによりウイス感染の拡大を抑えることはできません。

感染を回避するための最良の手段は、適切な衛生習慣、ウイルスに感染しない行動をとることである。

免疫システムが正常に機能するためには、多くの栄養素や関連物質が関与している

1)摂取エネルギー
やせても肥満でも感染リスクは高くなる。

2)栄養素
 ※たんぱく質、n-3系脂肪酸、食物繊維
 ビタミン:ビタミンA、ビタミンD,ビタミンE、
 ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン)、ビタミンC
 ※ミネラル:鉄、亜鉛、銅、セレン

3)乳酸菌

 これらの摂取が過不足になると免疫システムが機能しにくくなり、ウイルスに対する抵抗力は低下する。

エネルギー・タンパク質欠乏症(PEM)により免疫能は低下し、高齢者ではやせや血清アルブミン値の低下により、インフルエンザワクチン接種後の抗体陽性率は著しく低下し、感染予防率も低下することが解っている。

各種のビタミンは、各種の代謝を営む補酵素として働くことから、これらが欠乏すると免疫能を担う細胞の機能低下を招く。

ミネラルの欠乏は、胸腺の形成不全や抗体となる免疫グロブリンのレベルを低下させる。一方、肥満や糖尿病等の過剰栄養も免疫能の低下を誘発する。
免疫を維持するには、栄養バランスの取れた食事により、免疫システムの正常な機能を維持する各種の栄養素関連物質が適正に摂取されること、栄養不良を起こさないようにすることが第一に必要になる。

栄養のバランスが崩れ、免疫能が低下している人には、食事改善により免疫機能を回復することが可能になる。
健康的でバランスの取れた食事を維持するためには、さまざまな食品を食べることが必要で、そのヒントになるのが厚生労働省が示している「食事バランスガイド」である。

Q2.ビタミンDサプリメントは、とるべきか?
A.ビタミンDは、健康な骨、筋肉、歯のためにカルシウムとリンとともに働いている。

筋力を保護し、くる病、骨軟化症、転倒を防ぐのにも重要で、免疫システムの一部を担っていることが明らかにされているが、サプリメントにより食事摂取基準で示された目安量(8.5μg/日:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」男女18歳~)以上に取ることで、新型コロナウイルスが予防、治療できる根拠はない。
健康的でバランスの取れた食事で、十分な日光を浴びることができれば、特別にビタミンDのサプリメントをとる必要はない。

外出自粛で、ビタミンDの摂取や日光を浴びる時間が著しく減少する場合は、庭やバルコニーなどで時間を過ごし、ビタミンDが豊富な食品、サケ、イワシ、マス、ニシン、ウナギなどのあぶらの多い魚をとるとよい。

ビタミンDが添加されている乳製品、粉ミルク、一部のヨーグルト等を活用するのもよい。

食事が十分に摂れず日光浴もほとんどできない場合は、サプリメントを活用するのもよい方法です。

Q3.水分の補給は関係あるか?
A.すでに発症している場合、良好な栄養と同時に水分を十分補給することが重要

感染すると、高熱が続くこともあり、通常より多くの水分が必要になる。

大人は、1日にコップで6〜8杯の水を飲むことをお勧めする。

食欲がない場合でも、定期的に飲食を行っていることを確認して、高エネルギー・高栄養の流動食品を利用するのもよい方法である。

Q4.特別に食品を購入しておく必要があるか?
A.通常よりも多くの食料を購入し、備蓄する必要はありません。

買い物は必要量だけに抑えるように努めてください。

外出が自粛されても、生活に必要な物資を購入するために店に行くことはできるし、スーパーマーケットやコンビニが閉店されることはなく、むしろ食料不足は買いだめによって引き起こされてしまう。

食品の購入や消費を上手に行うヒントをご紹介します。生鮮食品は、できる限り使い切ってください。

1)保存期間の長い食品を使う前に、腐敗しやすい材料を先に使ってください。

2)保存期間が比較的長い食品には、ジャガイモ、サツマイモ、ニンジン、タマネギなどの根菜が含まれる。

3)サラダのような生食する新鮮な野菜は洗浄、すすぎ、水切りし、適切なプラスチック製の保存容器に入れ、蓋をして冷蔵する。

この手順に従うことで、新鮮な野菜は、蓋をしていない状態で冷蔵庫に保管した場合よりも、さらに数日間新鮮な状態が保たれる。

4)冷蔵庫に保管する必要のないものは、冷蔵庫に保管しないことも大切である。

たとえば、新鮮なトマト、皮が付いたタマネギやジャガイモは、涼しい暗い場所に保管すると、冷蔵庫のスペースが空き、より傷みやすい物が多く収納できる。

5)在宅で時間があるなら、古くなっている食品、今後も使用しない食品は思い切って処分しキッチンの戸棚を整理整頓してはいかがでしょう。

6)外出が制限されて気分が塞いだら、料理に挑戦して気分転換するのもいいでしょう。

料理を作る気力がない場合は、缶詰のスープ、電子レンジで炊けるご飯、冷凍食品等、簡単な調理法で食べることができるのでお勧めする。

Q5.食品衛生と新型コロナウイルス感染について心配する必要があるか?
A.食品から新型コロナウイルスが感染することはありません。

一般的な食品安全に関して、従来通り衛生管理には気をつけてください。

イギリスの公衆衛生局は、食品ビジネス向けの新型コロナウイルスに関するガイダンスを公開している。

これは、調理や食品を扱う人たちに対する感染リスクを最小限に抑えるために示されたものある。

Q6.新型コロナウイルスで栄養不良の改善が重要なのはなぜか?
A.低栄養や過剰栄養等の栄養不良が、各種の栄養欠乏症や肥満・生活習慣病の誘因になることは、よく知られている。

新型コロナウイルスで必要なことは、ウイルスと戦ってくれる我々のもつ免疫能を維持しておくことであり、このシステムに栄養状態が影響しているからである。

栄養不良は、ウイルス感染のリスクを高め、すでに感染した人の回復を遅らせる危険性がある。

今回の新型コロナウイルスは、発症すると激しい呼吸器障害をきたすので、呼吸を助ける筋肉の機能を高めておく必要がある。

筋肉の機能を高めるには、タンパク質を中心とした種々の栄養素の補給が必要になる。
 感染拡大を抑制するために外出自粛がかかり、自宅での生活を続けることが多くなると、栄養不良のリスクが高くなる。

特に栄養不良は、高齢者や社会的に孤立している人々によく見られる。

社会と接する距離が遠ざかり孤立すると、健康を維持するために必要な多種多様な食品へのアクセスが困難になり、食事の量、質ともに低下させる。

高齢者の栄養不良は、フレイルの原因となり、筋肉の衰弱につながり、転倒し、寝たきりになると、事態は、さらに深刻になる。
 意図しない体重減少や肥満は、どのような状態にあっても、改善しておくことが必要であり、特別な食事療法が必要になるので、医師や管理栄養士に相談してください。

Q7.栄養不良のリスクがある人へのアドバイスやサポートをする際のチェックポイントは何か?
A.以下に示した点を検討してみてください。
1)スーパーマーケットや食料品店に行って食べ物や飲み物を購入できるか?それとも外出できないか?
2)家に十分な食べ物と飲み物があるか?
3)栄養不良のリスクがある場合、食事や水分の栄養成分を調整することができる食品を入手できるか?
4) 保存性が高い食品、調理済食品、冷蔵・冷凍食品を保存できるようになっているか?
5)地方自治体を介して、地域の社会支援組織やチームとつながりを持つことできるか?
6)食事宅配サービスなどを利用できるか?
7)社会的孤立を減らすために、IT機器を活用してコミュニケーションをとることができるか?

Q8.病気により、既に食事療法を実施している人は、どのようにすればいいのか?
A.新型コロナウイルス感染が拡大する初期の段階には、高齢者や糖尿病、高血圧、呼吸器疾患、心臓病の患者さんたちに多発しました。

これらの人達は、加齢や病気の影響により免疫機能が低下していることが一義的に考えられるが、高齢者によるフレイルや病気の食事療法による栄養素の制限などによる低栄養が、二次的に免疫能を低下させていることも考えられる。

食物アレルギーを持つ患者の場合も、食事療法が複雑になる。

感染期間が長期に及べば、栄養不良が深刻になり、特別用途食品、栄養サプリメント等が必要になる。
 個別対応の食事療法が必要で、まず患者の栄養状態を評価、判定することが必要になり、医師、管理栄養士に相談しながら、食事の管理を実施することをお勧めする。

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※参考資料:公益社団法人日本栄養士会のホームページより


今回の新型コロナウイルスの出元と言われる中国・武漢市。
武漢市の病院では、新型コロナウイルスの治療法として、入院中の軽中度患者および感染者において、サポニン成分を多く含む漢方の「田七人参(≒三七人参)を処方しているとのこと。

サポニンは血液サラサラ成分として漢方の田七人参に多く含まれ、田七人参のサポニンの含有量は高麗人参の約7倍とも言われている。
ぜひ食事療法や運動療法と組み合わせ、睡眠をしっかりとり、漢方療法も利用して、免疫力をアップして、自分のからだは自分で守っていただきたい。

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も参考になれば幸いです。

松本哲也

大学を卒業後、広告会社30年間勤務。営業、制作、業務管理の取締役を経て退職。2012年に有機栽培&無農薬の田七人参「田七堂」、免疫力研究センターを設立。事業のかたわら、整骨院・整体師として年間2000人の施術をおこないつつ、人々のからだとむきあう。その後、からだだけのアプローチでは健康にはなれないと悟り、心理カウンセラーとしてこころへのアプローチをおこなう。有機栽培&無農薬の田七人参の大いなる自然のパワーに惹かれ、こころとからだと自然の完全なる調和を目指して活動を実行中。

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