人類は寒さに弱い
人類は、動物のように体毛がないことから、祖先は熱帯地域に存在していたといわれている。
アフリカ大陸のゴリラが祖先で、約300万年前と言われている。
人類は暑さに対する体温調節機能はあるが、寒さに対する体温調節機能は弱い。
寒さに弱く、寒くなるとさまざまな病気にかかりやすい。
現在おきている病気は、夏よりも冬に起こりやすい。
風邪、肺炎、脳卒中、心筋梗塞などをみてわかるかと思う。
また1日の中でもっとも死亡率が高いのは、朝方の午前3時~5時である。
温度と体温がもっとも下がる時間帯である。
健康な人でも、朝起きた時はボオッとして調子が悪く、太陽があがるとともに元気になっていく。
人間の体温は、わずが1℃の違いでも、生命や健康にとってとても重要である。
では皆さんの平熱は何℃ですか。
最近、平熱が36℃以下と「低体温」の人が増えているが、健康な人の体温は36.5℃~37.1℃と言われている。
体温が低い人にとっては、驚かれるかと思うが、それが健康な体温である。
最近乾燥肌の疾患を訴える人が若年齢化している。
からだそのものが低体温になっており、免疫力が低下して、さまざまな病気を引き起こしている。
よく私は体温が他の人より1℃ぐらい低いと言っている人がいるが要注意である。
さまざまな病気を引き起こす危険性が潜んでいる。
自律神経バランスとホルモンバランス
眼や口が乾燥しているのは、腺組織の機能が低下しており、低体温の影響である。
私たちのからだは、交感神経と副交感神経がバランスをとりながらからだを守っている。
低体温は、自律神経が過度に緊張して起こっている。
血圧を例にあげると、血圧は交感神経優位であれば高くなり、血管が収縮して、血流が悪くなり、体温が下がる。
副交感神経優位になれば、その逆で体温が上がる。
心臓や肺などの呼吸器や循環器は、交感神経のもとで働きが活発になり、胃腸など消化器は副交感神経のもとで働きが活発になる。
ただ、いざという時にからだを守るために、お互いの交感神経がオンオフと切り替わり、生命を維持している。
しかし、昼と夜が逆転している人などは、ストレスから自律神経のバランスを崩し、病気などを引き起こしている。
自然に逆らわず、規則正しい生活を送ることによって健康が維持できる。
現代におけるストレスの影響ははかり知れず、コミュニケーションの悩み、仕事上のストレスなどによって、交感神経が過度な緊張をおこしている。
免疫力を担う白血球の中の顆粒菌が増加し、増えすぎることで大量の活性酸素で顆粒菌を死滅させ、血液を酸化させて「血液をドロドロ」にしている。
そのことが原因で、血流が悪くなり、低体温となっている。
自律神経の乱れ以外の病的な原因もあるが、それは全体のわずかに過ぎず、ほとんどが生活習慣や更年期障害が原因である。
交感神経が優位になっているからだを正常に戻すのは、副交感神経優位の生活習慣により、低体温を克服することである。
ほかにもうひとつ大事なバランスがあり、それはホルモンバランスである。
ホルモンバランスは、からだの細胞が受けたダメージ、からだの中のストレスに対して働く。
腎臓の上に乗っているおにぎり型の「副腎」と呼ばれる組織で、ホルモンバランスを司っている。
「副腎」は細胞がダメージを受けた時、「コルチドール」と呼ばれるホルモンを出すことで、細胞を修復させる役割をもっている。
自律神経バランスとホルモンバランスが働くことにより、私たちのからだは健康を維持することができる。
ホルモンバランスが崩れると、細胞自体のエネルギーが低下して低体温になる。
体温は免疫力に大きな影響を与える。
体温が1℃下がると、免疫力は30%も低くなると言われている。
低体温は体内を酸化させ、老化にもつながり、新陳代謝も悪くなっていく。
また、ガン細胞は35℃台でもっとも活発増殖することもわかっている。
健康であるために大事な体温。 最近は、新型コロナウイルスの影響で、毎日体温をはかる人が増えているが、体重同様に健康のためにこれからも大事な体温をはかることをおススメする。
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